社員の声STAFF VOICE

和田 治1

2019年入社司厨部 司厨長

和田 治 OSAMU WADA

おいしさだけでなく、健康と安全も。航海を食事から支える船上料理人。

この仕事を選んだきっかけは何ですか?

前職は老人ホームのレストランのシェフ。それ以前も病院に勤務するなど、医療関連施設の調理師として働いてきました。人の生命や健康に関わる重要な仕事であることにやりがいを感じていましたが、「好きな自然に関わる環境で働きたい」という思いを長年持ち続けていました。

そんなある時に、司厨士の方を紹介されて仕事の話を聞くなかで、秘めていた思いに火がついたことがきっかけです。海の近くに生まれ、サーフィンを楽しんでいたので、自然のなかでも一番好きなのは「海」。前職からは想像もできないような世界でしたが、自分が望んでいた環境で働けるのではないかと思い、チャレンジしました。

和田 治2

この仕事のやりがいは?

日本の北から南まであらゆる港に立ち寄り、各地域の食材や食文化に触れることができるのは、料理人としてとても楽しい時間です。ある地域でしか獲れない魚や、その地域ならではの風土、歴史が生んだ郷土料理などを吸収することで、料理人としての引き出しがどんどん増えています。

実際に、各地域ならではの料理を献立にすることもあります。最近では、宮城県の郷土料理である「はらこ飯」をつくって、みんなで味わいました。いつもと異なる食事を乗組員も楽しみにしてくださっているので、さらに色んな食文化を吸収しながら料理人としての腕を磨いていきたいです。

今後の目標や夢は何ですか?

長い航海において、食事は何よりの楽しみであり、息抜きでもあります。食事ひとつで乗組員のモチベーションが変わってくるからこそ、常に満足してもらえる食事を出し続けていきたいと思っています。毎日が最高の料理。そんなプロ意識を持ち、乗組員を陰で支える存在であり続けたいです。

また、家族とは数か月、離れてしまう仕事でもあるのですが、乗船中しっかりと仕事に向き合うことが家族への何より恩返しだと思っています。家族や乗組員への感謝を忘れず、父として、料理人として、一歩一歩成長していきたいです。

和田 治3

職場の雰囲気について教えてください。

船を動かすためにチームプレイは欠かせません。お互いを信頼し合い、協力することで安全な航海が可能になります。だからこそ当社の乗組員たちは信頼関係が厚い。辛いときは誰かがカバーしたり、後輩には先輩が不安にならないようにサポートしたり、そんな乗組員の姿をいつも身近に感じています。

料理人である私は、他の乗組員とコミュニケーションを取れる時間が少ないのですが、まったく距離を感じることはありません。月1度はみんなで食事会を開くなど、交流を深める機会もあります。普段は誰もが明るく、仕事には真剣に打ち込む。メリハリのある、いい雰囲気の職場だと思います。

入社後一番思い出に残っている事は何ですか。

陸にいると、絶対に見ることができない景色に出合えます。瀬戸大橋などの大橋を通り抜けるときに真上に広がる建築の構造美、まるで浮世絵の世界のような富士山、大海原が赤く照らされる夕暮れなど、日常的に出会うひとつひとつの景色が忘れられない思い出になっています。また、各地域の港に立ち寄った際に観光名所などに行くこともあり、乗船するたびに思い出が増えていくのが、この仕事の魅力だと思います。

今は、自分が見た景色や体験したことなどをネタに家族と会話することが楽しみのひとつ。自分が気に入った場所などに「今度一緒に行こう」と、家族旅行の計画を膨らませています。

今後どんな仕事に挑戦したいですか。

大志丸に限って入出港のとき、ロープを結ぶなど簡単な甲板の仕事を手伝うことがあります。料理のことだけでなく、自分ができることであれば同じ船の仲間として積極的に協力したいと思っているので、仕事の幅を広げていきたいです。

新人であれば船酔いに苦しむこともありますし、どんな経験者であっても長い航海のなかでは体調を崩すこともあります。そんな時のサポート役としても活躍したいですし、将来船上の仕事をしたいと考えている方に自分の体験を伝え、安全な航海のために役立ててほしいです。

入社前に学んだ事、経験した事で入社以降役立っている事はありますか?

和田 治4

医療関連施設で働いていたときは、栄養管理を徹底的に行い、調理に携わっていました。その経験を活かし、「健康」に配慮した料理を提供しています。脂肪やカロリーなどが過剰に摂取されないようにしたり、栄養のバランスを考えた献立にしたり、栄養にもこだわった料理を提供できるのは自分の強みだと思っています。また、前職で身につけた衛生管理の知識も役立っています。「おいしい」はあたり前。さらに「健康」と「安全」をプラスすることが、船上料理人の大切な仕事だと考えています。
普通の料理人とは違い、3ヵ月間という長期間、乗組員の食生活を預かっているという使命感を大切にしたいです。

最後に、応募される方にメッセージをお願いします。

私もそうですが、多くの方が未経験からスタートしています。初めは何もわからず不安が大きいと思いますが、まずは私たち先輩が丁寧に指導していきますので安心してください。
この仕事には通常の料理人では得られないやりがいや経験がたくさんあります。それが自分だけの強みとして育まれていくと思います。

それと、航海を終えたあとに約1ヵ月間の長期休暇があることも、この仕事の魅力です。家族と旅行に行ったり、趣味に存分に時間を費やしたり、通常の会社勤めでは不可能な休暇をぜひ楽しんでください!

休日の過ごし方

HOLIDAY

  • 伊勢神宮

    伊勢神宮。下船時は観光地に立ち寄って帰宅します。癒やしの一時です。

  • 子供との時間

    仕事で会えないので、休暇中は子供との時間を大切に過ごしています。

  • 休暇は山

    仕事は海。休暇は山。自然が好きです。

  • 乗船中の運動不足を休暇中に解消

    乗船中の運動不足を休暇中に解消。ストレス発散中!

和田さんのある1日

DAY

和田さんのある1日
4:30 起床
身支度をして、仕事の準備をします。
5:00 朝食の準備
朝食の準備に取り掛かります。
6:00 朝食の準備完了
朝食の準備を終え、片づけや清掃を行います。
7:00 乗組員の朝食時間
随時、乗組員に朝食を用意し、片づけも行います。
9:00 昼食の準備
昼食の準備に取り掛かります。
11:00 乗組員の昼食
乗組員の昼食を用意し、随時片づけも行います。
13:00 休憩
乗組員の昼食・片づけ後、自分も昼食を摂り、休憩に入ります。
14:00 夕食の準備
夕食に向けて、仕込みに取り掛かります。
16:30 夕食の準備完了
夕食の準備を終え、片づけや清掃、翌日の準備などを行います。
17:00 業務終了
すべての業務を終え、夕食を摂ります。翌週のメニューを考えることもあります。
18:00 自由時間
入浴などを済ませ、自由に過ごします。家族と連絡を取って会話を楽しむことも。
21:00 就寝
21時、遅くとも22時までに就寝するように心がけています。

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