2020年入社甲板部
井口 茜理 AKARI IGUCHI
2020年大窯汽船で初めての女性甲板員を採用。海が大好きで直向きに頑張る、期待の新人甲板員です。
この仕事を選んだきっかけは何ですか?
小さいころから海の生き物が好きでした。高校生のころに横浜の港博物館で、船の仕事について詳しく知る機会があり、その夢は具体的なものへと変わりました。そして、清水海上技術短期大学のオープンキャンパスに参加したことで、漠然とした夢が目標になり、船乗りを目指す事を決め入学しました。
この仕事のやりがいは?
今はまだ入社したばかりで、分からないことだらけ、学びの毎日です。学校では習わなかったような仕事がたくさんあり、必死に初めてのことを覚えています。そんな日々の中で、「できなかったことができるようになる」という経験を積み、日々成長している自分を感じられることがやりがいとなり、モチベーションになっています。
井口さんから見た大窯汽船はどんな会社ですか。
会社は「船主団体 一洋会」に属しているので、給料・休暇・手当などがしっかりしていて安心できる会社です
また、乗船時期の希望も出すことができ、できる限り個人の意向を汲んで船に配乗し、相談にも乗ってくれるので、船員を大切にしてくれる会社だと感じています。2020年度からは私を含めた女性甲板員3名が入社しました。女性専用の設備を持つ船も2隻保有しているので、海運業界では数少ない女性の船員の受け入れができる会社です。
今後の目標や夢は何ですか?
今はまだ入社したばかりで覚えることも多く失敗の日々ではありますが、今はとにかく目の前の1つ1つの仕事に集中し、船の知識を増やして、1日でも早く一人前の船乗りになりたいです。
私の目指す「一人前の船乗り」とは、周りから頼りにされ、トラブル等に即座に臨機応変な対応ができる船員です。今は船に異常があったときなど、何が起きているか分からず、指示に従って動くことしかできません。突発的な状況の時に自ら動き、力を発揮できる頼もしい甲板手になりたいです。
また、これから船に乗り、日本中の色んな港に行く事も夢の一つです。日本各地の港に行き、地元の空気に触れ、ご当地の物に出会える、これは船乗りの特権でもあります。入社前は気にも留めていなかったことですが、実際に船に乗ってみて、今では楽しみやモチベーションの一つになりました。
職場の雰囲気について教えてください。
今は大翔丸に乗っていますが、陸上休暇などの関係で一緒に乗船するメンバーは半数くらい入れ替わります。職場の雰囲気は乗っているメンバーによって様々ですが、全体を通して明るい雰囲気の職場だと感じています。
今、女性3名は2隻の船に分かれて乗船しています。前回の航海まで同期の女の子と2人で乗船していましたが、今は私1人です。船内は男性ばかりで、女性の先輩がいない点では不安に思うこともありますが女性ならではの悩みなど、同期女子3人で相談し合って頑張っています。
男性の先輩方とは、休暇の話をしたり、色々気にかけてくださるので船内生活でのコミュニケーションもしっかり取れていると感じています。
仕事の面では女性であっても男性の甲板手と同じ仕事をしています。もちろん体力や筋力など身体的な差で、重いものを運べない場面が出てきます。そういう時は自分でしっかりとヘルプを出し、同僚に手伝ってもらうなど周りにフォローをお願いしています。
入社後一番思い出に残っている事は何ですか。
船に乗っていると、良くも悪くも自然を肌で感じます。
良かった思い出は、夜の航海中の星空やめったに見ることのできない夜光虫が水面一面にキレイに光っている様子を見ることができたことです。陸上では決して見ることのできない風景に、とても感動しました。
辛い思い出は、船酔いです。入社したての頃は船酔いで作業ができないこともしばしばありました。今でも波が高い時などは船酔いするくらいです。中でも一番思い出に残っているのは、船酔い中に室内のトイレのペンキ塗り作業をしたことです。水性ペンキの匂いと船酔いで、作業の後もしばらく復活できないほどでした。
しかし、きつい作業をやり遂げたことで、少々きつい仕事も「あのときを思えば…」と楽に感じるようになり、今では良い経験だったと思っています。
今後どんな仕事に挑戦したいですか。
私はまだ船員経験が浅いです。挑戦したいことと言うより目の前にある仕事を見極め一生懸命取り組んでいます。今は荷役作業や航海士を目指すため、先輩方の背中を見ています。簡単なミスをなくし、船乗りとしての知識や技術スキルを身に着けられたらと思います。
学生時代に学んだ事、経験した事で入社以降役立っている事はありますか?
学校で学んで役に立ったことは、アンカーシャックルの数え方です。当社では、士官と甲板手の2名で投錨作業を行います。学校で学んだことは士官になる訓練がメインだったので、甲板作業に活用できていないことが多いです。しかし、士官になれば学校での学びが生きてくるのだと思います。
船内生活では、練習船での経験が活かされ、スムーズに共同生活に馴染めたのは、この経験があったからこそだと思います。
最後に、応募される方にメッセージをお願いします。
船の仕事は、精神的、身体的に大変な仕事です。でも船乗りにしか経験できないこと、船乗りだからこそ得られるものがあります。海が好きで船の仕事に興味のある方は、ぜひチャレンジしてください!男性が多いこの業界ですが、女性の甲板員として初めて採用された私たちがいます、ぜひ女性の方も一緒に頑張りましょう!
休日の過ごし方
HOLIDAY
香港旅行
マレーシアのペナン島
韓国 釜山のカフェ
江ノ島水族館
井口さんのある1日
DAY
他の社員の声
STAFF
Copyright © Taiyo-Kisen all rights reserved.